2022年3月の Apple 関連のセキュリティー動向
エンジニアの中尾です。 こちらでは macOS, iPhone OS, iPad OS を中心にエンタープライズ向けにセキュリティ関連の動向を毎月アップデートしていきたいと思います。
"Gimmick" の macOS版 マルウェアが登場が発表されました。(2022/03/22)
Gimmick は、Backdoor に分類され、チベット問題に絡み個人や組織をターゲットにした攻撃に使用されています。他のOS では既に存在しましたが、macOS 版も確認されたとのことです。
こちらは、3/17にリリース済みの macOS に標準搭載される xProtext ver.2158, MRT ver1.9.1 にて対応済みです。
TIPS1: xProtext, MRT のバージョン確認方法は、"システム情報"アプリ のソフトウェア> インストールにて確"認可能です。 Jamf Pro の場合は各端末のインベントリ>セキュリティ にて確認可能です。
TIPS2: xProtext, MRT のアップデートは、"システム環境設定"アプリ にて、詳細 > システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストールをオンにしておく必要があります。デフォルト状態はオンです。 Jamf Pro 等のMDMでは、構成プロファイルのソフトウェアアップロードの項目で設定可能です。
TIPS3: 上記の状態でアップデートが行われない場合として、ネットワークに繋がった状態でもMacBook 等が電源ケーブルを差していない状態が考えられます。
TIPS4: Jamf Protect や 各種EDR 製品、フリーのオープンソース BlockBlock や KnockKnock でも対応可能です。
なんと、こちらのmalware の作者は uninstall コマンドを仕込んでいる形跡があったそうです。。仕様書でもあり、外注でもしたのでしょうか?
脆弱性関連のアップデート
ゲートキーパーをバイパスできる Safari の脆弱性 by Jamf Threat Labs(2022/03/17) CVE-2022-22616
悪意を持って作成された ZIP アーカイブに Gatekeeper のチェックを回避される可能性がある。
Appleからの修正は、3/14リリース macOS Monterey 12.3 に含まれます。 Jamf Protect や 各種EDR 製品、フリーのオープンソース BlockBlock でも対応可能です。
注目のBlog 等のアップデート
macOS Security Basics series – The One About a Phishing Trip (Jamf Blog)
A Practical Guide to Securing Your Mac (Wirecutter)
Weekly News Summary for Admins (Scripting OS X)— 2022-03-25, 2022-03-18, 2022-03-11,2022-03-04