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macOS 14 (Sonoma) へのメジャーアップグレード通知 延期設定

日本時間の本日 2023/9/27に macOS 14 (Sonoma) が正式リリースされました。
未対応のソフトウエア等ある場合はアップグレード延期の対応に追われている方もいらっしゃるかと思います。

弊社では以前こちらのブログでソフトウエアアップデートの仕組みが変わったことと、アップグレード制限方法についてまとめておりますが、

上記ブログ内のご案内では、メジャアップグレードの延期設定を適用するには既存設定に干渉しないよう、注意が必要でした。(構成プロファイルの「制限」ペイロードをまるごと適用していたため)
今回はソフトウエアアップデートのメジャーアップグレードのみ延期する設定を個別に適用する方法をご紹介します。


メジャーアップグレードの延期設定の作成

以前こちらのブログでもご紹介した「アプリケーションとカスタム設定」を使用してプロファイルを作成します。

※MDMはJamf Proを使用している前提で記載しています。
(他のMDMでも応用は可能)

お好きなエディタソフトを使用して下記の plist ファイルを作成してください。
※ plist ファイルはリンク先から取得していただいても結構です。

例) MajorUpgradePostponement.plist(ファイル名は任意のもので OK)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
  <dict>
    <key>enforcedSoftwareUpdateMajorOSDeferredInstallDelay</key>
    <integer>90</integer>
    <key>forceDelayedMajorSoftwareUpdates</key>
    <true/>
  </dict>
</plist>

作成したplistファイルを Jamf Pro の 構成プロファイル>「アプリケーションとカスタム設定」ペイロードの「アップロード」からアップロードし、配布対象のSCOPEを設定します。

環境設定ドメイン :
com.apple.applicationaccess
プロパティリスト : 作成した.plistをアップロード

 ・key: enforcedSoftwareUpdateMajorOSDeferredInstallDelay
 ・設定内容:延期日数。Max90日まで任意の日数を設定可能 サンプルは90日
 ・key: forceDelayedMajorSoftwareUpdates
 ・設定内容:延期の実施。true or false 延期する場合は trueを設定します

適用前後のソフトウエアアップデート画面のイメージです。

左 適用前、右 適用後

古いOS( macOS 12.6.7)で実施したためわかりにくいですが、右の画像では表示されるメジャーアップグレードがmacOS 13 Ventura の13.4.1 になっており、アップグレードの通知が延期されています。

おわりに

使用した plist や、作成した構成プロファイルはこちらに格納しております。
ぜひお試しください!

※ご紹介した内容は、macOS Monterey 12.6.7( Apple M1) 、macOS Ventura 13. 6 ( Intel ) にて動作確認済です。導入の際はテスト端末等でお試しいただいた上で実施してください。設定が反映されない場合は、端末を再起動していただくと確実です。

以上、 今回はエンジニアの中峯が担当いたしました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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